心理学の交流分析で使用されるストロークを説明し、使い方のコツをお伝えしました。
ここまでは本やネットで説明されていることでした。
今回はマインドポイント思考的解釈として、他では明かされていないストロークの秘密を公開します。
ストロークは、エネルギーの移動!?
言い忘れていましたが、ストロークは、「心の栄養」と言われています。
このキーワードを聞いたとき、あまりピンと来ていなかったので忘れていました。
これすなわち、動物が食事をして活動のエネルギーを補給するのと同様、ストロークを通じて、心のエネルギーを補給しているということでしょう。
そして、ストロークの秘密こそ、まさにこのことなのです。
ストロークとは、人とのかかわりの中でエネルギーを移動する手段のことなのです。
つまり心の栄養は、エネルギー(マインドポイント)の移動と言えます。
自分に対してプラスの移動であれば補給、栄養となるわけです。
それでは否定的ストロークと肯定的ストロークでエネルギーがどのように移動しているか具体例を挙げ説明していきましょう。
否定的ストロークでエネルギーを奪っていた!
否定的ストロークは、相手を傷つける行為でした。
例えば、弱いものいじめも否定的ストロークと呼ぶことができると思います。
このとき、いじめられっ子は侮辱され、自信を傷つけられ、まさにエネルギーを奪われている状況にあります。
反対に、いじめっ子の方は相手を見下し、優越感に浸り自信を得ます。
これはエネルギーを奪っているのと表現できると思います。
これ実は、エナジーバンパイアの行動と一緒なのです。
怒りでも嫉妬によるいじめでも、直接的間接的に関わらず、相手からエネルギーを奪っています。
肯定的ストロークでエネルギーを与える
肯定的ストロークは相手を認める行為のことでした。
イメージしやすいのが愛情のある行動だと思います。
親が子供を抱きしめる、頑張ったら褒められる、恋人とキスをする、これらすべて相手から好意的に認められ、エネルギーをもらって元気になれます。
では逆にエネルギーを与えた側は、エネルギーが減るのでしょうか。
お互いの信頼関係が高ければ、基本的には与えたエネルギーは減らずにむしろ増えると考えています。
上の例でも、減る気はしないですよね。
エネルギーを与えて減る例としては、素直でない相手を褒めることや、信頼関係もないのにスキンシップをしたら嫌がられる場面です。
これは一見、肯定的ストロークのようですが、結果的に否定的ストロークになってますね。
ストロークはエネルギーの循環!
肯定的ストロークでエネルギーが減らないと説明しました。
なぜかというと、実はエネルギーを循環させているため、相手に与えたエネルギーが戻ってきているのです。
さらに、循環することで総量は増加しているといえます。
与えた分以上に増えて帰ってきています。
逆に否定的ストロークを行なうと、エネルギーが減るわけですが、ここでも循環が起こっています。
それは悪循環、すなわち負のスパイラルが起こっているです。
エナジーバンパイアの考察でもお伝えした通り、相手から奪ったエネルギーが負債となり遅かれ早か返さなくならなければなりません。
結果、総量は減っていくことになります。
部下を感情的に怒鳴って、部下から嫌われるだけでなく、それを見ていた職場の人から不信の目で見られます。
しっかり愛のある指摘、相手のためを思う指導をしたいですね。
他にも夫婦けんかして、罵声を飛ばし合う場面を想像してもらえればと思いますが、まさにエネルギーの奪い合いで、エネルギーを消耗しています。
最後にまとめとして、ストロークの秘密2点紹介しました。
- ストロークはエネルギーの移動
- ストロークはエネルギーの循環
ストロークを知ったとき、これはめちゃくちゃ使えるテクニックだなと感激したものです。
普遍的で、一種の真理だなと思っていましたが、さらに掘り下げて考えてみたら、マインドポイント思考としてもかなり重要な意味を持っていました。
今日から好循環をイメージして肯定的ストロークを活用していきましょう。
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